2021年1月末の時点における、lanケーブルの最新規格はカテゴリー8です。このlanケーブルの規格は伝送帯域が2000MHzと従来より大幅に広くなり、理論上の最大通信速度についても40Gbpsとなっており、こちらも大幅にアップしています。40Gbpsは、1秒間に5GBであることを意味しており、何も障害が無ければDVD1枚分に相当するデータを1秒から2秒程度で遅れてしまうことになります。従来のlanケーブルの規格より大量のデータを高速で送ることができるカテゴリー8のケーブルですが、現在のところデータセンター向けとされており、販売されている製品は日本でいうところの業務用が中心です。
家庭用として販売されている製品は存在しますが、まだその種類は少ないのが現状です。また、このlanケーブルの規格に対応している通信機器についても、まだ出揃っているとはいえません。もし、日本に居ながらカテゴリー8のケーブルを使った超高速の通信を可能にしたい場合は、国内の販売店をまわるより通販サイトを探したほうが確実に対応製品が手に入るでしょう。なお、通信速度に過度にこだわりがないなら、わざわざカテゴリー8のケーブルを選ぶ必要はありません。
最新のlanケーブルの規格の製品は、従来のものより高価だからです。理論上の最大速度が10Gbpsとされているカテゴリー6A以降に対応している製品を選べば、高速あるいは大容量の通信を十分に体感できます。