lanケーブルそのものには実は様々な規格があり、どれを選んでも同じように快適に通信ができるわけでは決してありませんが、コネクタに関してはそういったことはありません。基本的にはどんな種類のlanケーブルであってもコネクタは1種類であり、接点形状とかその大きさ、端子の数などは全て同じです。違いと言えば外見形状や色、材質くらいのもので、これらはもちろん通信速度に対しては何の影響も与えません。ではlanケーブルの規格選びとは違ってコネクタ選びには一切気を遣わなくて良いかというと決してそうではありませんから、予め考えておいたほうが良いでしょう。
それは、ツメの部分にあります。一旦ケーブルを差し込んだ後、簡単に外れることのないようにツメが取り付けられていますが、場合によってはこのツメが折れやすいものがあるのです。仮に折れてしまったからと言って直ちに使えなくなるわけではありませんが、ケーブルが外れやすくなりますし、完全に外れてしまわなくても接触不良を起こしやすくなることから快適に使えるとは言い難くなってしまいます。特に、ケーブルの抜き差しを繰り返すことが想定される使い方をするのであれば、ツメの耐久性は決して無視して良い要素ではありません。
最近ではこの耐久性を重視した製品も発売されていますから、場合によってはそのような製品を軸に選んでも良いでしょう。一方で、一旦接続したら部屋の模様替えでもしない限りは抜くことはないというのであれば、あまりそのような心配はしなくても良いわけです。