融雪剤は雪をとかす成分または凍結しにくい成分である塩化カルシウムが含まれています。配線などを屋外で結束バンドで束ねてしまうと、この融雪剤の成分が影響して強度が低下してしまうのです。具体的には、変色をしてプラスチックに亀裂が入り、破断してしまう現象が発生してしまいます。すぐには破断するものではなく数年の経年劣化で現れる清浄なため、管理として次のようなことに留意することが重要です。
一つ目は、定期的に新品と交換することです。交換周期を決めて新しいものと交換します。つぎに、少しでも長持ちさせるためには、結束バンドに負担をかけないことです。つまり、強く締め付けすぎないことや束ねる量を減らすことが重要となります。
とくに接地してあるものはいいのですが、宙に浮いているものは自重も結束バンドに負担となるので注意が必要です。コストをかけると融雪剤に強い結束バンドがあります。材質を強化しているものでもっともメジャーなのがプラスチックから金属素材に変えます。ステンレスを使うことでさびにも強いので30年程度使うことができます。
少しコストダウンをして軽量で柔軟性のあるプラスチックを選択するならば、耐候性プロピレンが有効です。7年程度の耐久性があり、融雪剤だけでなく化学薬品にも強いことが特徴的です。結束バンドメーカーでは、いろいろな素材のものを生産しているため使用環境に最適な材質を提案してもらうことが重要です。