家電量販店などには様々な種類のlanケーブルが売られていますが、lanケーブルの性能はカテゴリーと呼ばれる規格によって異なります。カテゴリーの数字が大きくなるほど性能が高くなりますが、このカテゴリーを決める要素となるのが通信速度と伝送帯域です。通信速度とは、1秒間に送受信できるデータ量のことで、bps(ビット・パー・セカンド)という単位が使われます。例えば、CAT6の最大通信速度は1Gbpsとなっているため、1秒間に1GBのデータを送受信できることを意味しています。
また、この数値が高ければ高いほど速いスピードでデータを送受信できるため、通信速度が高いlanケーブルほど快適にインターネットを使用することが可能です。一方の伝送帯域とは、データを送受信する際の最大周波数と最低周波数の差のことです。単位はHz(ヘルツ)で、この数値が大きいほど単位時間あたりに送受信できるデータ量は大きくなります。例えば、CAT5eとCAT6の通信速度はともに1Gbpsですが、それぞれの伝送帯域を見てみるとCAT5eが100MHz、CAT6が250MHzとなっています。
つまり、CAT5eとCAT6とでは同じデータを送受信するのに2.5倍の性能の差があるということです。以上のように通信速度と伝送帯域はlanケーブルのカテゴリーを決める要素となりますが、もしも現在のインターネット環境が遅いと感じている場合は、カテゴリーが大きいlanケーブルに取り換えることで改善される可能性があります。